Casualties of War
久々に大好きなマイケル・J・フォックス主演作を鑑賞しました。
数年前にチラッとだけ見たままで全部は見ていなかった『カジュアリティーズ』
BTTFをはじめ、コミカルな演技に定評のあるマイケルですが
シリアスな演技もイケる✨
新兵としてベトナム戦争に駆り出されたエリクソン。
ある日、彼の小隊は村へ偵察の任務を受ける。
そこで小隊の軍曹ミザーブは「村の少女を誘拐しレイプしよう」との提案をする。
冗談だと思っていたエリクソンだったが、
彼以外の4人の隊員は強姦を犯し、エリクソンも強要されるも頑なに拒否した。
エリクソンは少女と二人きりになった隙をみて
強姦によって傷を負った彼女の手当をし、
おびえる彼女に「すまなかった。僕は友達だ。何もしない。」と
優しい言葉をかけ逃がそうとするも伍長のクラークに見つかってしまう。
少女は身も心もボロボロとなり、さらに酷い熱により咳をしていた。
その咳により敵に気づかれると感じたミザーブはエリクソンにナイフを手渡し
「彼女を殺せ」と命令する―――
エリクソン役にマイケル・J・フォックス。
BTTFのマーティーのような人の良いコミカルなキャラがよく似合いますが
彼には珍しいシリアスな演技もなかなか良かったです!
少女に優しく接する姿がなんとも素敵…(´;ω;`)
悪役(?)のミザーブ軍曹にはショーン・ペン。
嫌いになりそう…
でもそれほどの演技力ということでしょう!さすが✨
若かりし日のジョン・レグイザモ、
ジョン・C・ライリーも共演しています。
今考えてみると豪華キャスト!
監督は『キャリー』や『ミッションインポッシブル』でお馴染みのブライアン・デ・パルマ。
あまり有名な作品ではなさそうで地味な印象ですが、
ショーン・ペンとマイケル・J・フォックスが共演していたなんてことも驚きですね。
「彼女とエリクソンが一緒に逃げられたなら良かったのに」と
ハッピーエンドの結末を想像していた私は典型的な平和ボケだと思いました。
脚色せずに彼女を死なせたのは、
戦争で苦しんだすべての罪なき人に捧げられたものなのかもしれません。
慰安婦の話題なんて一本一本映画にしていられないほどあるんだろうと思いますが、
この作品のような、エリクソンのような正義に溢れた人が
当時いてくれたことを願って鑑賞しました。
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