Ready Player One

荒廃した世界と化した2045年。

人々はアバターを作り、買い物や戦闘など、

「オアシス」と呼ばれる仮想空間で生活をするようになっていた。

ある日、「隠された3つの鍵を見つけた者に、

オアシスの所有権と総資産5000億ドルが相続される」という

創始者の故ジェームズ・ハリデーの遺言が発表される。

人々は隠されたイースターエッグを探すべくゲームに挑み始める―――


よく拝見している映画レビューYoutuberの方が言っていた通り、

まさにターゲット層は謎な感じ…

ゲームや最新テクノロジーに強いティーン世代や20代向けなのか、

80年代に青春を捧げてきた大人向けなのか。

私は80年代の洋楽や洋画などが大好きな20代なので、ターゲットにドンピシャかも笑

そういう意味では、スピルバーグが世界中のオタクに捧げたような作品に見えてきます。

『ビッグバン・セオリー』の4人はかなり喜びそうです笑

分かる人には楽しめるし、

そうでない人には「へー。そんなのがあるんだ。」というくらいにしか思えないし

ポップカルチャーの作品名が出てきても知らないとスルーしてしまうかも。

そういった作品名の説明がある時もあれば、

みんな知ってるでしょ?って感じに何も説明しない時もあって、

あまり親切ではないかな…

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名前と大体のストーリーを知ってても

実際に映画を見たことがない人は「デロリアン」が分かっても

「マクフライ君」というセリフが出てきたら

「このキャラそんな名前だったっけ?」と思ってしまうわけです。

私はそれが『シャイニング』のシーンで当てはまって、

何となくしってるけど映画を見たことがないので、

大事なシーンで出てきました

がよく分からなかったです。

これを機に見てみるかな!!


ストレンジャーシングスとか、シングストリートとか、

80年代のポップカルチャーを作品中にうまく取り込んだ作品はたくさんあるけど、

どうしてもそれらは1部だけになってしまいます。

けど、この作品は始まりから終わりまで、

随所に作品の言及が散りばめられていて、

息つく間もないくらい次々に80'sが盛り込まれています。

全て探すのは1回では無理なくらいたくさん。

登場人物たちが「鍵」やイースターエッグを探すように、

映画を見ている私達も作中に隠されている

ポップカルチャーのイースターエッグを探すことができる点は楽しかったです。

私はアニメやマンガ以外の映画や洋楽では分かるものが多かったけど、

若い子には分からないものもたぶん多いし、

隣で高校生か大学生くらいの子達が見てたけど、

その子達に80's分かるのかな…楽しめるかなと心配してしまうほど。

あるYouTubeの動画によると、

言及されたり出てきたりする映画、アニメ、マンガ、ゲーム、歌などの数は300以上だとか。


作中では子供たちが80年代を黄金期かのように

みんながその時代のポップカルチャーを崇拝しているけど、

今でさえそんなことないのに、実際2045年の子供がそうなるとは思えないし、

みんなが当たり前にその時代のポップカルチャーを知っているのも

ちょっと無理があるかなとは感じました。

アメリカは日本と比べて昔の文化が好きな子供が多いから、

国民性の違いでもしかしたらそうでもないのかな…


ゲームの仮想空間が舞台なので、子供から大人まで楽しめると思いきや、

『シャイニング』のシーンは一瞬だけどガッツリホラーなので、

小学生くらいの子はまだキツいかも。


日本人として、食べ人、森崎ウィンくんの活躍はかなり嬉しかったです。

小さいころNHK教育の番組で初めて見た俳優さんなので

まさかこんなハリウッド進出でしかもスピルバーグの作品に彗星のごとく現れるとは

思ってなかったのでビックリです。

大事なセリフをたった一言ではありますが、

日本語で言ってくれたのは感動しました✨

最近は『二度目の旅』でよく見ていますが

このままハリウッド俳優としてどんどん成長してほしいです!

けど『二度目の旅』で見れなくなるのは寂しいし、

歌手活動もあるし、

とても素敵な人柄なので日本のバラエティやドラマでも

今後引っ張りだこになること間違いなしな気がする…

ファンとまではいかないけれど、

今作でとても好きになった俳優さんなので複雑です笑


そして、『僕とアールと彼女のさよなら』で一目惚れした

オリヴィア・クックがヒロインとして出演!!

かなりカッコいい役でしたね!!

まさに"Bad ass"!!


大好きなサイモン・ペッグも大事なキャラクターで出演しています。

喋りだすとアメリカ訛りだったのでビックリ!笑

アクセント一つでもちょっといつもと違う感じがして新鮮でした。


好きなシーン、興奮したシーンは、冒頭のカーレース、

そして、ラストの戦いのシーンで『セイ・エニシング』のように

ラジオを掲げて“We're Not Gonna Take It”が流れるところ。

BTTF関係の、デロリアンとか、ゼメキスキューブもすごい興奮したし、

その場面でBTTFの音楽が流れたのも分かるくらい!!


映画オタクや80年代ポップカルチャー好きは間違いなく楽しめるし、

そうでない人には出てくるものがよく分からないだろうなと思い、

評価がハッキリ分かれそうな作品に感じました。


『戦火の馬』『リンカーン』『ブリッジ・オブ・スパイ』『ペンタゴン・ペーパーズ』など

渋い(?)ヒューマンドラマ系作品から

『タンタンの冒険』『BFG』など

ファンタジー作品まで幅広く手掛ける巨匠スピルバーグ!

71歳にしてこんなSF色の強い仮想空間が舞台の作品を作ってしまうなんて本当に驚きです!

いつもならジョン・ウィリアムズとタッグを組んでる映画音楽ですが今作は控えめで、

作品自体の曲よりも既存のポップソングが多く使われていたので

良くも悪くも、あまりスピルバーグ作品らしさを感じませんでした。

ちなみに私の好きなスピルバーグ作品は

『E.T.』

『ターミナル』

『戦火の馬』

『BFG』です!



オタク大歓喜だし、私はすごく好きになれたけど、

レディースデーで安い時に見たくて祝日月曜日に行ってしまったので、

かなり混んでて、初めて一番前の席で見たからスクリーンが見にくくて、

せっかくの映像があまり集中して楽しめなかったのが残念…(完全に自分のせいだけど)

映像は迫力満点なので3Dや4DXで見る方がいいかもしれません!



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