Chronicle
重い病気で寝たきりの母親と、ケガにより消防士の職を引退した暴力的な父親。
友達もいない孤独な高校生のアンドリュー。
彼の楽しみはビデオカメラで日常を撮影することだった。
ある日、従兄弟で同じ高校に通うマットに誘われパーティーに行くも
イケイケな同級生に馴染めず足早に会場を出てしまった。
そこへ生徒会長で人気者のスティーブがやってきて
「すごいものがあるから、撮影するためにビデオカメラを貸してほしい。」と言う。
スティーブに連れられ行ってみるとそこにはマットもいた。
地面に大きく開いた穴があり、そこへ入ってみると耳鳴りがしたり鼻血が出たりと
不思議な感覚に襲われる。
翌日、3人は集まり互いの顔目掛けてボールを投げていると、
アンドリューは顔面の前でボールを空中で止めて見せた。
3人は超能力のようなパワーを手にしていたのだ。
力を手にしたことをいいことに3人はスーパーや学校でいたずらをするが
車の運転中に後続車にあおられた際、アンドリューは力を使い車を池に落として
運転手にケガを負わせてしまう。
その事件をきっかけに3人の関係は変わり始めてしまった。
3人の中で一番力のコントロールが上手く、強いパワーを扱えるアンドリューだったが、
再び孤独を感じ始めた。
その結果、力を悪用し誰も彼を止められないところまで来てしまい
アンドリューは暴走を始めるのだった―――。
ファウンドフッテージなので、始まりから終わりまで
ビデオカメラや監視カメラの映像を見るようにストーリーが進みます。
力を使ってカメラを浮かせてキャラクターを撮っているように見せるのは
すごくうまい仕掛けだなと感心してしまいます。
80分ほどでサクッと見れてしまう作品ですが、
本当に80分?!と思うほど、見終わった後の重厚感がものすごいです。
120分は見たくらいの体感。笑
好きな作品ですが、見ていてだんだん、どんどんしんどくなってきてしまいます。
マーベルやDCなどのヒーローは力を正義のために使いますが、
本当に普通の高校生が力を手にしたらきっとこんな風になるんじゃないかなと
リアリティを感じます。
孤独なアンドリューが力に依存し、抑制がきかなくなるところは
弱い人間が強い何かにすがりたい気持ちをよく表していると感じました。
初めて見たときは、最後のシーンに「ひぃっ…!!」となりましたが、
誰が見ても、最後はああするしかないと思うかもしれません。
衝撃のラストはぜひ映画本編でご覧ください。笑
0コメント